断薬中の不思議体験


断薬中に経験した不思議体験を書こうと思う。その前に予備知識として私が以前よく見ていた夢を紹介したい。


上記のツイートに書いた事は『私の人生観そのもの』だ。おそらくここで書かれた世界というのは天国の様な所で、その天国のベッドの上で観ている夢が、今の現世なのだろうと私は思っている。そしてこれを踏まえた上で、今回の断薬中に経験した夢とも幻とも言えない不思議体験が以下の様なものである。


『もう駄目だ』と絶望していた。様々な離脱症状の苦しみがピークに達し、衰弱しきった私は息も絶え絶えに部屋の布団に倒れ込み、そっと目を閉じた。

すると見えた世界は以前に夢で見たことのある世界で、真っ白な部屋、日の光が燦々と降り注ぎ、ベッドとピアノしかないという場所だった。

私はそちらの方でも眠っているのだが、ふと窓際に意識をやると、日の光の中に椅子に座った女性がおり、本を読んでいた。年齢は分からないが若く見えた。彼女はパタンと本を閉じると、そっとベッド脇に来て、寝ている私を覗き込み「頑張って!」と優しく囁き、そっとキスをして、彼女はまた窓際に戻って本へ目を落とした。

驚いた事に、このキスされた瞬間、私は一瞬にして断薬の苦しみから解放されたのだ。なんとも言えない幸福感。『一人で闘っている訳ではないんだ』と心の底からの安堵が全身を包み込み、現実の世界の方の私もいつの間にか眠りについていた。


以上が私の不思議体験である。このストーリーだけ読むと『ただの夢だったんじゃないの?』と言われてしまうかもしれない。だが、『心の底から安堵』というところが、私にとって今までに経験した事のない特別な体験だったのである。当時の私が断薬の苦しみで衰弱しきっていたという事をよく考慮してほしい。そのどうしようもない苦しみが、あちらの世界で瞬時に癒されたというのは不思議体験以外の何物でも無い。

彼女が誰だったのか、それは未だに分からない事なのだが、味方であるという事だけはハッキリしている。現に苦しみを癒してくれた訳なのだから、私にとって特別な存在だ。

その後も私は断薬を継続し続けるのだが、後の断薬の苦しみに耐え続ける事が出来たのは、この経験があったおかげである。どんなに辛く苦しくても、彼女の『頑張って!』という言葉を思い出すとなんとかなった。断薬は、計3種類の薬を断薬でき、割と短い期間(と言っても物凄く長く感じたが)で離脱症状は治まった。私の主治医に事後報告した際、主治医も症状が収まっている事に驚いていた。断薬はそう簡単なものではないし、誰にでも出来るものでは無い。今回それが可能になったのは奇跡的な事であり、それは彼女が私に与えてくれたのだ。

一番苦しい時に癒しを与えてくれた彼女にはいくら感謝してもしたりない。本当に救われた。いつかお礼を言える時が来るといいなと思う。『あの時はありがとう・・・。』

追記・その後も紆余曲折あり、主治医と相談の上、リスパダールとゾルピデムだけ最低限の維持量を服薬継続中。

投稿者:

長門志気

統合失調症で苦しんできたが、今は全ての症状が無くなり、ようやく穏やかな暮らしを送れる様になった。今後は衰えた体力と知力を取り戻していきたいと思う。Ingress RES A8 / Pokémon GO TL25 / The Open University of Japan Student