断薬中は全く寝れなくなります


最近では睡眠薬はあまり使われなくなりました。しかし、その替わりに睡眠導入剤というのが多く使われるようになりました。これは多くの場合ベンゾジアゼピンの系統に属する薬で、断薬は大変困難なものとなります。断薬を進める上で、睡眠導入剤の断薬は一番最後に残しておくべきものです。強敵です。

ちなみに非ベンゾジアゼピン系という薬もあるのですが、依存や退薬症状はベンゾジアゼピンとほぼ同等です。と言うのも、薬の成分は確かに違うのですが、脳内での作用の仕組みがベンゾジアゼピンとほぼ同じなのです。なので同じ睡眠導入効果が得られる代わりに、デメリットも同じものがそのまま残っています。

断薬中に一番大きく立ちはだかる試練は何と言っても不眠です。断薬中は全く寝れなくなります。寝れたとしても一時間も立たずに目が冷めますし、それが十日間ほど続きます。そしてその後も数カ月は完全には元の様には戻りません。この苦しみに耐えられるかどうかが断薬成功の可否を決めることになります。

寝れないという事はとても苦しいことです。ですが今までの人類史上で寝れなくて死んだという人は一人も居ないというのもまた事実なのです。今は禁止されていますけど、かつてそういう実験をやった人達がいました。何日寝ないでいられるかを試す実験でした。これはとても過酷で、被験者があまりにも可愛そうな状態に陥ってしまった為、実験は途中で中止という事になりましたが、その実験から『人はどんなに寝れなくても死ぬことはない』という事実が得られたのです。

なので断薬中に不眠に陥っても焦らないことです。退薬症状だってピークは十日か長くても二週間程度ですから、いずれ必ず寝られるようになります。ピークが過ぎても不調は続きますが、それも数ヶ月のことです。家で大人しくしていれば必ず耐えられるでしょう。

その他にも様々な不調に見舞われるので、最初の十日間はヨボヨボになります。とても絶望的な気分になり、服薬を再開すべきかどうかを何度も何度も考えることでしょう。しかし、退薬症状というのは永遠に続くものではありません。数週間から数ヶ月間で必ず治まるものです。ただ、その歩みが一歩づつ一歩づつでとてもゆっくりなのだという事を知っていてください。

断薬期間というのは自分の脳が脳内活動を正常化させるために本当に頑張っている時期です。人間には治癒力がありますし、脳には治ろうとする底力もあります。辛くても自分の脳を信じて耐え忍びましょう。退薬症状は絶対に治まります。

🔙 統合失調症サバイバー

投稿者:

長門志気

統合失調症で苦しんできたが、今は全ての症状が無くなり、ようやく穏やかな暮らしを送れる様になった。今後は衰えた体力と知力を取り戻していきたいと思う。統合失調症 / 禁煙・減薬継続中 / 放送大学・全科履修生 / 将棋初段 / Ingress RES A8 / Pokémon GO TL27