断薬は絶対に人に勧めるな!(重要)


私自身、度重なる断薬と減薬によって統合失調症から回復してきた人間なので、精神科で出される薬の害は痛いほど分かっているつもりです。私と同じ様に壮絶な断薬を経験し、薬や医療への不信感を高めた人もネット上には大勢います。彼らは事あるごとに薬の害を主張し、病気の当事者へ断薬を勧めてくるでしょう。しかしその勧め、絶対に乗ってはいけません。

薬にはベネフィット(メリット)とリスクがあります。これはどんな薬でもそうです。良い効果をもたらす部分と悪い効果をもたらす部分はトレードオフの関係に近く、ノーリスクで良い効果だけが得られる薬というのは滅多にありません。

薬学は本当に難しく、また繊細なものです。だからこそ、それを専門とする医師や薬剤師が存在するのです。医学部は通常の四年制大学と違い、6年間在籍しなくては卒業できない様になっています。実は薬学部もそうなのです。彼らは大学でとても専門的な教育を受けていて、それは薬がとても高度な技術を必要とするものだからです。

しかしネット上では、断薬経験者の多くが、そんな専門家たちの意見を無視して、自分の成功体験のみを原理に他者に断薬を勧めています。これはとても無責任な事です。いくら病気の当事者であったとしても、専門教育を受けた専門家には到底及びません。それに知っての通り断薬には様々な離脱症状(退薬症状)があり、かなりの危険、苦しみを伴います。私はそれを安易に他者に勧めて回るべきではないと考えています。それは『断薬で病状が改善すると分かっていても』です。

考えてください。もしもの事があった時、その責任は誰が取るのでしょうか。彼ら断薬を勧めた者たちは責任を取りません。それに、それを信じて断薬を決行した人にとっても、もしもの事があった時には苦情の持ってき所がないのです。これは不幸な結末しか招きません。だから断薬は、決して人には勧めない様にしていただきたいのです。その一点だけは、このブログを読んでくれた人に対して、私が頭を下げてでもお願いしたい事です。

それでも、断薬に関する事をネット上で発信するというのならば『自分がこういう経験をした』という事実のみを記述し、そこに主義主張は含めない事。これは最低限心得ておいた方が良いでしょう。良かれと思って発信した自身の断薬経験情報で、誰かが傷つく事のない様に、誰かが苦しむ事のない様に、細心の注意を払いましょう。

🔙統合失調症サバイバー

投稿者:

長門志気

統合失調症で苦しんできたが、今は全ての症状が無くなり、ようやく穏やかな暮らしを送れる様になった。今後は衰えた体力と知力を取り戻していきたいと思う。統合失調症 / 禁煙・減薬継続中 / 放送大学・全科履修生 / 将棋初段 / Ingress RES A8 / Pokémon GO TL27