事件性のあるニュースで感情に訴えてくるのやめて!


先日も痛ましい事件(事故)がありました。なんの事件かはあえて伏せますが、その続報を伝えるニュースを見るのが私にはかなり苦痛で、困ってしまいます。

特に問題なのが被害者遺族の涙ながらの会見です。その内容は感情に訴えかけてくる内容でした。会見で語られたのは、家族を失った悲しみや、失われた小さな命の未来の可能性などについてでした。本当に痛ましい事件で、もちろん同情の気持ちも大きくなったのですが、そこまで被害者遺族にスポットを当て、感情的な訴えをニュースで放送する必要があるのでしょうか。本当に申し訳ないのですが、実は感情に訴えかけるニュースというのは、ある種の人にとって有害となる場合があるのです。


HSP(Highly Sensitive Person)

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)というのは、おおよそ5人に1人が持つと言われる『気質』の事です。センシティブの文字から分かると思いますが、HSPの人はとても敏感なタイプの人なのです。HSPの人は、普通の人がなんとも感じないような事を敏感に感じ取る事が出来てしまうので、この社会では生き辛さを抱えて生きています。私もHSPです。ですので私は、被害者遺族の涙ながらの記者会見に、必要以上に悲しみ、同情の気持ちを強く抱いてしてしまうのです。

High EE(Expressed Emotion:EE)

High EEは『ハイ・イー』と読みます。これは高い感情表出(高EE)という意味で、統合失調症の再発防止を語る上で重要な要素となります。病院から退院するなどして患者が家族の元に戻った時に、家族が高い感情表出レベルで患者と接してしまうと再発率がかなり高くなってしまうという事が知られています。つまり感情的な人間に囲まれていてはまずいという事です。そして、この事はインターネットやメディアに対しても適用されうる事のように思うのです。私も統合失調症です。ですので、私は被害者遺族の涙ながらの記者会見に負担を感じ、かなり強くストレスを感じてしまいます。


ニュースというのは本来『どこどこで何があった』『誰がどうした』というのを淡々と伝えてくれればいいものです。エモーショナルな内容もジャーナリズムという観点では価値があるのかも知れませんが、それが万人に普遍的な利益をもたらすという訳ではないように思います。現に私のような人(HSPや高EEがダメな人)がいる訳ですから、報道のあり方をもう少し考える必要があるのではないかと思います。

長門志気 についてhttps://shiki.blog統合失調症から回復。その後、放送大学教養学部を無事卒業し、現在は放送大学大学院・修士選科生として学びを継続中。ブロガーになるのが夢!