インターネット老人会(ISDN回線)


昔のインターネットを覚えている人ってどれくらいいるのでしょうか。電話回線とモデムでネットに繋いでいた時代があったのですけど、今はもう、それを経験していない世代の方が多数派なのかもしれませんね。

電話回線でネットに繋ぐ事を当時はダイヤルアップ接続と呼んでいました。速度は劇遅で56kbpsしか出ません。これは現在の単位(Mbps)に直すと0.056Mbpsという数字です。いまでは考えられない低速で、当時は画像の読み込みにすら手間取り、1ページを読み込むのに何十秒もかかるというのが当たり前でした。

私も電話回線時代を経験した一人ですが、私の場合はISDN回線を使っていました。これはNTTの通信方式であり、当時の事実上の標準です。その頃のネットには、ほぼ全ての人がISDNを使って接続していました。ISDNの通信速度は64kbps。これも現在の単位に直すと0.064Mbpsと低速です。電話回線でネット接続すると、その間は電話が使えなくなるのが不便でしたね。我が家ではインターネットをしたい私と電話をしたい家族との間で回線の争奪戦が繰り広げられていました。ISDN回線では、モデムにパソコンと電話機の両方を接続できるようにはなっていたものの、同時に通信することはできませんでした。当時のISDNでは2回線分の契約をすれば電話とネットが両方同時に使えるというオプションもありました。通信速度も128kbpsに増速されます。ですが当然料金もまるまる2倍かかってしまうので、それを利用できるのは裕福な家庭のごく一部の人達だけに限られました。しかも、当時のネット料金は従量課金制だったのでめちゃめちゃ高かったんです。支払いが月数万円になることも珍しくなく、私はNTTに対して強烈な怒りを覚えました。

料金に対する問題は根深く、皆は少しでも料金を抑えるためにテレホーダイ(回線が空く深夜だけ使い放題になるプラン)を活用するなどしてしのいでいましたが、この問題はADSLやCATV回線といった定額使い放題のプランが登場するまで続く事となりました。

私は後にCATV回線に乗り換えましたが、これは本当に画期的でした。なんとこの時代には通信速度1Mbpsとか10Mbpsといったプランが当たり前になっていたのです。画像は瞬時に読み込まれるようになり、ページ間の推移も実用的な速度で可能となりました。値段も1万円を切りました。あまりの快適さに、とても感動した事をいまでも覚えています。(しみじみ…)

長門志気 についてhttps://shiki.blog統合失調症から回復。その後、放送大学教養学部を無事卒業し、現在は放送大学大学院・修士選科生として学びを継続中。ブロガーになるのが夢!