家の外を眺めると、私が子供の頃に見ていた世界と同じ世界が広がっていて、とても懐かしくなる。夏の雨、カエルの鳴き声、何処かの家の屋根にとまるカラス… 病気の魔力から解放されたからなのか、永らく分からなくなっていた感覚が、昨年から徐々に戻ってきている。
ブログの更新は終了しました。長い間、ありがとうございました。
抗精神病薬・抗不安薬・睡眠導入剤の段階的断薬と、その離脱症状や反跳性不眠に関する記録などなど…
家の外を眺めると、私が子供の頃に見ていた世界と同じ世界が広がっていて、とても懐かしくなる。夏の雨、カエルの鳴き声、何処かの家の屋根にとまるカラス… 病気の魔力から解放されたからなのか、永らく分からなくなっていた感覚が、昨年から徐々に戻ってきている。
昨晩風呂上がりに体重を測ったら88.5kgだった。この一年で10.5kg減った。生活スタイルに特別な変化は起きていないので、これは減薬効果なのだろうと思う。やはり薬の副作用で太っていたんだ…
メンタルは常にバランスをとっている。意識と無意識もそう。脳内で自分の意識が優位になりすぎると色々な不具合が出てしまう。無意識で過ごす割合を増やせれば、不調は改善する。
体の不調を意識しすぎる=自律神経失調症
色々な行動を気にしすぎる=神経症
考えや感情を認識しすぎる=心を病む
『日々の生活を丁寧に淡々とやる』という事が大切だ。人生について考えている様な時間を減らし、もっと炊事・洗濯・掃除といった日常をしっかり生きるべきなのだ。人は何か作業をしたり他の人と話したりしている時はほぼ無意識で動いている。その無意識の状態でいる割合を増やす事が何より重要なんだ。
あまり忙しすぎるのも問題だが、不調が続くからといってやるべき事を放棄し、その不調との闘いが全てになってしまうのも良くない。それでは事態がますます悪化する。
そんな時はひとつ自分の意識の手綱を手放してしまうのが良い。馬をコントロールしようとむやみに手綱を引っ張り続けるのではなく、馬にある程度任せてしまえば良い。馬は勝手に走ってくれる。無意識の割合を増やすとか日常の生活をしっかりやるというのは、こういった意味で有効な対処法たりうる。
今日は通院日だった。私が服薬している睡眠導入剤について、主治医に『薬がないと寝る事ができないのですが、このまま飲み続けて大丈夫なんですか?』と聞いてみた。そしたら主治医から『大丈夫です。大丈夫な薬の中から出してます!』との回答をもらった。さて、どうしたものか……
私が飲んでいるゾルピデムは、形式的には統合失調症に不適切な薬という事になっている。だがゾルピデム(マイスリー)は悪い薬ではなく、不眠の患者には事実上の第一選択肢になっている。問題なのは私が10年近くも服薬を継続している事にある。通常3ヶ月を超える連用は推奨されない薬だからだ……
これは主治医の答えと矛盾する。製薬会社が長期の服用を推奨しないのには理由があるはずだ。一方、主治医が大丈夫だと言うのにも理由があるのだと思う。これはおそらく両者の役割の違いによって起こっている。製薬会社は薬理学的な性質を重要視し、医師は患者の症状緩和とQOLの向上を重視する…
つまり双方共に理にかなった事を言っている訳で、そうなるとその良し悪しは素人の私には判断がつかない。こう考えるとつくづく厄介な薬だ… 今後どうするべきか、ゆっくり考えようと思う。
今更だけどWikipediaには私の薬についてなかなか有用な事が記述してある。特に『離脱症状』と『有効性』の欄は重要だ。他所で妙な医療情報を見て、自身の考えに迷いが生じた時などは、焦らずここに帰ってくれば良いのだ。
昨年、服薬している薬を大々的に整理し、減薬が叶った。以来それまで私が抱えていた問題は着実に改善している。病気がどんどん良くなっている。 私の現実認識はしっかりしたモノになっており、何かが大きく変化している事を実感している。その何かが何なのか、今、夜道を歩いてみてやっと解ったぞ!
今日の発見は『私は正常な嗅覚に戻っている』というものだ。薬が減る前の私は、自分から悪臭が漂っている事も自覚できないくらいに、匂いを感じ取る力が衰えていた。だが今はそれが治っており、治った事によって私の現実認識と空間認識が大幅に改善している。街を歩き、匂いを感じ、現実感を得られる…
今日、夜道をイヤホンをしながら歩いてみたのだが、驚いた事に(防犯上の危険を除けば)ちゃんと歩ける様になっていた。嗅覚が鈍っていた時は、イヤホンで聴覚を塞がれるととても不快だった。視覚だけでは空間認識が不十分だからだ。でも本来は視覚に嗅覚がプラスされているので空間認識は十分な筈…
これで色々な事に合点がいく。私が外出先で疲れやすかったり、不測の事態に遭遇しない様に神経を使ってたり、場合によってはキョドって恥をかいたりしていたのは、すべて空間認識能力の低下が原因だったのだ。服薬の所為で嗅覚が落ちていた事が原因だったのだ。病気の所為ではなかったんだな…
恐らく病気でない人でも鼻をつままれたまま街へ出ればキョドる様になるのではないだろうか。そういう研究ってないのかなあ…… 何にせよ空間認識・現実認識・現実感といった要素に嗅覚がとてつもなく影響を及ぼしているという事は、もう体感してしまったので否定できない。我ながら大発見であった。
あと余談だが、コンビニって凄い臭いんだね… 店内ではなく外が臭い… 都会特有の匂いって、コンビニが発生源だったらしい… 知らなかった…
元気いっぱい! 気力充実! 連日の暑さにも負けず、アクティブに動き回れている。こんなに調子が良いのは病気になって以来初めての事だ。
あ〜、良い朝だ。ここ一週間ほど私はアクティブに動き回れており、凄く調子が良い。生活に活気がある。それに自分の意識が非常にクリアになっていて、現実世界を正しく知覚する事が出来ている。もはや今までの様な病的な感覚はない。先日病院にも行ったのだが、この変化を主治医も喜んでくれている。
先日の通院時、主治医が『これからは自分の力を社会に還元していかなきゃいけないよ!』と言っていたのだが、これは働いても良いという意味なのだろうか。喜んで良いのだろうか。でも社会に還元できるモノなど私は持ち合わせていない。私はまだ作業所レベルだった筈なのだが……
私は中一で不登校になり、その後は病人として生きてきた。私のメンタルはずっと幼いままで、ただ時間だけが過ぎていった様に思う。だが去年の薬減らし後から、まるで止まっていた時が動き出したかの様に私のメンタルは急激に成長を続け、最近では私の中に確立した自我が芽生え始めている。謎現象だ。
頭の構造がかなりマトモになっている。
なんだか知らんが朝起きれるようになった。ここ数日は朝の六時前に自然に目が覚める。夜は布団に入れば即寝る事ができるし、夢も見ない。とても楽だ。別に何かを変えたとか努力をしたという事もなく、棚ぼた的に問題が解決した!!(私と睡眠のバトルには長い歴史がある。昼夜逆転、寝過ぎる問題など)