決して後ろ向きの意味ではなく、前向きな意味でこの文章を捉えてほしい。『この世界はクソッタレであった』それが私が長年考え続けて出た結論だ。
私が中学一年で引きこもりになった時、私には一種の人間不信が見られた。学校ではいじめも見られたし、下ネタも飛び交い、受験を意識した子供達で殺伐としていた。心も体も変わっていく過渡期の子供達。私は世界が今まで居た小学校とあまりにも違う事に戸惑った。私はピュアだったんだ。それがいけなかった。この世界は素晴らしく、学者や医者や政治家は、皆立派で凄い人たちなんだと本気で思っていた。
私は今の年齢になってようやく、この世界というものを受け入れる事が出来る様になった。思えばあの時、世界・人というものが判らなくなってしまったから私は頭がおかしくなったのだ。あの時から私は、この世界が素晴らしいものであるという事を肯定する為の材料を求め続けた。が、結局そんなものはなかった。