新年早々妙な話になるが、私は情報学者になりたいという夢を諦める決断をするに至った。以前に書いた通り、私の夢はどんな最悪の状況下においても光り輝いていた。しかし精神障害者という身分では夢が叶わない事ははっきりしていた。それでも状況が好転するのを待ち、自分なりの努力はしたが、上手くいかなかった。
芥川龍之介の『羅生門』という作品に以下のような意味の文が書かれている。それは「どうにもならない事をどうにかしようとして、考えが同じ所を何度も低回した」というようなことだ。私の闘病生活の大部分が、まさにこのような状況だった。