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統合失調症だけど放送大学卒業しました!(2019/2/22)

卒業証書 学位記
卒業証書 学位記

卒業

遂に悲願達成の時が来た。先日、放送大学から今学期で私の『卒業』が確定した事を知らせる手紙が届いたのだ。その手紙には、学位記授与式や祝賀パーティーの案内、同窓会の案内と寄付のお願いなど、卒業を実感させるモノが色々同封されていた。最高の知らせだ。やった! やったぞ!!

私は、悲願だった卒業を達成できて、とても嬉しい! これには、感無量の気持ちがあると同時に、とても感慨深い気持ちもある。何しろ私は在学可能期間の10年を目一杯使った訳だし、それプラス休学期間も3年半あるので、トータルでは計13年半も放送大学生をやっていたのだ。

もちろんこれは病気の所為であり、病気により思うような結果が出せずかなりの苦労を強いられた訳なのだが、その苦労の結果が『退学』ではなく『卒業』で締めくくられた事に、私は部屋で小躍りする程の喜びと、なんとも言えない安堵の気持ちがある。

卒業を知らせる通知書
卒業を知らせる通知書

これは奇跡だ。過去の、病気が酷かった頃の私を知っている者なら、これを奇跡と呼ぶだろう。当たり前の事だが、統合失調症を患っている人が大学を卒業するなど、普通はあり得ない事なのだ。統合失調症になるとIQが9減り、服薬で更に9減る、というのは有名な話。IQが合計18も減って、知能だけではなく認知機能までも低下していくのが統合失調症だ。そんな状態で、大学の勉強など出来る筈がない。以前の主治医が『統合失調症のリハビリに勉強は一番向いてない』と言っていたのにはこの様な根拠がある。

現に私も病気の陰性症状がある頃は全く勉強ができなかった。でもそれが病気のせいだと分かっていたから、病気と真面目に向き合い、症状をコントロールすることに努めた。実際には規則正しい生活をするとか、散歩に出かけるとか、家事をするとか、そういったとても地味な作業の繰り返しだったが、その効果が現れ始めると、陰性症状はどんどん減っていったし、普通の事が普通に出来る様になっていくのが自分でもハッキリ分かった。お陰で放送大学最後の2年間は、病気の症状が一切なくなっていたので、勉強に目一杯打ち込む事ができた。単位を稼ぐための最後の追い込みは、我ながら見事だったと思う。

こういう様な訳で、紆余曲折あったが、私は放送大学卒業を掴み取る事が叶った。人より長い時間がかかってしまったけれど、私は十分満足だ。あとは『学位記』が家に届くのをゆっくり待つ事にしようと思う。


最後に一言、放送大学へ。

社会の中で行き場を失っていた私に、放送大学は学び舎という居場所を与えてくれました。その事に本当に感謝しています。ありがとうございました。


追記

学位記が送られてきた! 私は教養学部情報コースを卒業し、学士(教養)の学位を取得した。何一つ実りの無い闘病人生でやっと掴んだ一つの成果だ。誇らしい。とても嬉しいぞ!!

卒業証書 学位記
卒業証書 学位記

やったぜ!!