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私は同じパソコンを10年使い続けたい!

パソコンというのは消耗品だ。基本的に買って4年経ったら買い換えるのがコンピューターとの正しい付き合い方だと言えるだろう。でも私はそこに不満がある。道具とは、10年同じモノを使い続けられるのが理想だし、そうあるべきだ。

私は過去にPowerMac G5を8年使い続けた経験がある。理想の達成までもう一息だったのだが、思い通りにはいかなかった。

PowerMac G5はパワフルなコンピューターで、性能は申し分のないものだった。しかし悲劇が起こる。AppleがPowerPCプロセッサからIntelプロセッサへアーキテクチャを大幅に変更してしまったのだ。数年の移行期間の後、新しいOSはIntel CPU専用のモノとなり、それで私のG5は息の根を止められてしまった。

実に惜しい事だった。色々ガタがきていたが、まだまだ使えた筈なんだ。

その後、使わなくなったG5は押入れに入れ大事にしていたが、放置されているうちに本当に壊れてしまい、いつの間にか全く起動しなくなっていた。とても悲しい事だ。引きこもりだった私の孤独な青春時代を共に過ごしてくれた、かけがえのない愛機だったのに…

先日、弟のiMacが盛大に壊れたのだが、そのiMacは6年使い続けたものだった。弟は物持ちが良いし、私と価値観も似ているから『長く使おう!』という気持ちは確実に持っていた。それでも10年は持たなかった。

繰り返すがコンピューターは消耗品だ。普通に考えて10年も持つ筈がないのだ。でも、誰がなんと言おうと、私は同じパソコンを10年使い続けたい!

パソコンは高価な機械だし、うちは貧乏だから頻繁には買い換えられない。だけど私にとってパソコンはただの機械じゃない。生活の一部であり、人生の一部なのだ。買い換えで頻繁に環境が変わるとストレスにもなる。私の中でパソコンという存在がどれだけ大きい存在なのか普通の人には分からないだろう。

コンピューター業界は移り変わりが激しい。10年後にどんなコンピューターが使われているかなど誰にも分からない。だから今私がどんなに最善の選択肢を選ぼうとも、買ったそのパソコンは決して10年持たない。こう考えると、私の理想は『無い物ねだり』という事になるのかもしれない。

諦めるしかないのだろうか… 残念だ…