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障害者専用の結婚相談所、でも定職に就いている事が条件。

私は現在34歳。今年で35歳になる。障害者の分際でこんな事を言うと世間の人からヒンシュクを買うかもしれないが、私には強く結婚願望があり、子供も欲しいと強く願っている。自分の事を好きだと言ってくれる女性と出会い、結婚し、家庭を築き、子供を育てる。世の中でこんなに素晴らしいことは他にはない。

つい最近『障害者専用の結婚相談所』というのが出来たとニュースになっていた。これは素晴らしい進歩だと思って私もサイトを覗いてみたのだが、サイト登録にあたって男性は『定職に就いている事』が条件とあり、私は深く傷ついた。この世の中で『定職に就いている障害者』がどれだけいるというのか。

よくよく考えてみればこれは当たり前の事だ。定職に就いてなくてどうやって家族を養っていけようか。障害年金だけでは到底無理だ。これは障害者専用ではない一般の結婚相談所でも最低条件として付き纏うものだ。私はもう就職から逃れられない。

私のような無職の障害者のところへお嫁に来る女性などいる筈がない。だからとにかく私がするべきは、一刻も早く定職につくこと。それ以外に事態を打開する方法はない。しかしこれがなかなか難しい。世の中で障害者を雇用したがる企業などないからだ。以前、中央省庁による障害者雇用不正水増し問題が明るみに出て世間を騒がせたが、それがこの社会の全てを物語っている。企業でも公官庁でも障害者などは不正をおこなってでも雇いたくないというのが本心だろう。それが今の現状だ。

結婚の話に戻るが、結婚については女性が圧倒的に恵まれている。どこの結婚相談所でも女性は無条件で誰でもウェルカムとなっているし、女性は結婚相談所を使わなくても結婚することは普通に可能で、事実結婚していて子供までいるという女性の障害者もいる。これはうらやましい。

私はもうおっさんだ。大変残念だけど、もう結婚は諦めなくてはならないだろう。虚しい人生だ。