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絶望的な未来

私は障害者としての人生を送っているが、世の障害者の中では私はまだ恵まれている方だと言える。それは住む家があり、食事ができ、パソコンとスマホが自由にできる環境にあるからだ。しかし私がこれから先に辿る未来は、完全に真っ暗で、なんの希望もないという事を、ここで明らかにしておきたいと思う。

私は現在、障害年金の月64000円だけが頼りで生活している。先日、私は年金機構のホームページで、自分が歳をとった時にいくらの老齢年金がもらえるのかを見てみた。その額は絶望的だった。なんと月3万円と表示されていたのだ。たった3万円である。私は働いていた期間がないので、年金の加入期間に支払う保険料は全て『免除』となっている。そして、このまま歳をとり、免除の状態がずっと続くのであれば、私の老齢年金は月3万円ほどにしかならないという。

その頃には親も死んでいて、今の様に親元で暮らす事は出来ないであろう。初老の私が、たった3万で社会に放り出され、どうやって生きれば良いのだろうか。

老後の事を考えると不安は増すばかりだ。私はまず間違いなく生活保護での生活を余儀なくされるだろう。そうなると贅沢品は使えない。パソコンもスマホも取り上げられてしまうだろう。私が20年にもわたる闘病生活の中で『浦島太郎』にならずに暮らせていたのは、このパソコンとスマホのおかげだ。これらで情報を集め、常に社会をウォッチしていたから、私はなんとか社会にしがみついている事ができたのだ。でもそれも出来なくなる。(私が情報技術を使えなくなったら、私の存在意義が失われる。)

私が陥っている状態は深刻だ。このままでは月3万の年金と生活保護、統合失調症で優先的にあてがわれた公的な住宅での暮らし、そういった未来が確実に訪れる。私がこのシナリオから逃れる為には『働いて厚生年金を積み上げる』しかない。でも、働けないから障害者なのだ。私がストレスフルな職場に耐えて頑張ったところで、結果的には病気が再発し病院送りになるだけだろう。老後を精神病院で過ごすというシナリオは、もっとも悪いシナリオだ。

結局のところ、私は働いても働かなくても、未来はお先真っ暗だという事だ。それとは別に、統合失調症の患者は健常者よりも10年寿命が短いという報告もある。私は長生きもできず、生きていても地獄。人生は完全に詰んでおり、未来は無い。もはや何をどう頑張ったらいいのかも分からない。病気が治りでもしない限り、もうどうにもならない。再発の恐怖に怯えながら、身をすり減らして働き、厚生年金を積み上げるしか他に方法がないというのが辛い。