『統合失調症のみかた,治療のすすめかた』という書籍は、統合失調症を詳しく理解しようとするなら第1級の資料となる。医学生だけでなく、統合失調症の当事者の方にも、是非読んで欲しい本である。でも、ただ一つ不満なのは『不眠』についての解説がないという事。不眠は重要視されてないのか?」
何でもいい。ひとつでもいい。有効な対処法は何かないのか?
抗精神病薬・抗不安薬・睡眠導入剤の段階的断薬と、その離脱症状や反跳性不眠に関する記録などなど…
『統合失調症のみかた,治療のすすめかた』という書籍は、統合失調症を詳しく理解しようとするなら第1級の資料となる。医学生だけでなく、統合失調症の当事者の方にも、是非読んで欲しい本である。でも、ただ一つ不満なのは『不眠』についての解説がないという事。不眠は重要視されてないのか?」
何でもいい。ひとつでもいい。有効な対処法は何かないのか?
もうダメだ。昨夜は一睡も出来なかった。マイスリーは断薬すべきではなかった。マイスリーがあった時は、不眠に陥ってもある程度コントロールが効いたのだ。一方、今は何をやっても手応えがない。私の不眠には、おそらく統合失調症由来の器質的な何かがある。そうとしか考えられない。何かがおかしい。
私は自分の不眠に対抗する為、認知行動療法を少しだけ取り入れている。寝れないと、様々な考えで頭がいっぱいになり、ますます寝れなくなる。そして、その時に考えている事というのは大抵の場合『自動思考』という状態に陥ってしまっている。以下、いくつか例を挙げてみよう。
ベンゾジアゼピン系の薬を全て断薬してしまったので睡眠導入剤なしで寝なければならなくなった。でも寝付きがとても悪いのだ。毎晩が苦痛だ。そんな生活がもう1ヶ月以上続いている。 マイスリーは無理して止める事なかったのかもしれない。私には必要な薬だったのかもしれない。少し後悔している。
ツイッター上で、同病の人が『眠剤飲みました!』なんてツイートしてるのを見ると、私はとても複雑な気分になる。羨ましいのだ。たった一錠の錠剤でこの『寝れない!』という苦痛から逃れる事ができるなんて… 私はなぜ止めてしまったのだろう… 本当にこれで良かったのだろうか…?
日中は活動的に過ごしている。日の光にも当たっている。運動もしている。食事もモリモリ食べている。部屋は綺麗に掃除し、シーツや毛布も洗い、衛生的なパジャマと下着に着替えて、静かに布団に入っている。なのに寝れない! 何故なんだ!? これ以上……何を努力しろと言うのか……?
マイスリー断薬からおおよそ一ヶ月くらいが経った。この一ヶ月をベンゾジアゼピン系の薬なしで過ごせたのは私にとって特別な意味を持つ。何しろ10年以上前に精神科を受診して以来、一度も途切れる事なく処方され続けてきた薬だったのだ。(もはや不要な薬だったが、何となく飲み続けていた。)
今は睡眠導入剤が無くても何とか寝れている。睡眠時間は十分に取れていると思う。ただ、寝つきがとても悪いのだ。寝付くまでに二時間ぐらいかかってしまう。よくよく考えると『寝つき』というのは今までマイスリーが助けてくれていた部分だ。なので断薬の影響はまだ残っていると考えた方が良いだろう。
今日は禁煙による不眠が解消し、一週間ぶりにまともな睡眠がとれた。よく寝れた。この不眠が一週間で治るのは過去の経験からも分かる既知の事実である。だから何も恐れる事はないのだ。今回も、我ながら上手く不眠を受け流す事が出来た様に思う…
とうとう私からタバコがなくなり、睡眠導入剤もなくなった訳だが、『そんなモノがなくても私はちゃんと寝れるんだ!』という事実が、これで明らかになった様に思う。悪癖を断つのは難しい事ではあるけれど、ちゃんとした方法でちゃんとやれば、不可能ではないのかもしれない。頑張ってよかった…
昨日は通院日だった。主治医に睡眠導入剤がなくても寝れる様になったと伝えたところ、私の処方から睡眠導入剤がなくなる事になった。私の薬がインヴェガだけになってしまったので『これだけで大丈夫なのか?』と質問したところ『大丈夫だ』と言われた。睡眠導入剤については『添え物だから』との事だ。
薬局では、薬剤師さんに「今日は寝る前のお薬がないのですが…」と聞かれたので「睡眠導入剤がなくても寝れる様になったんです」と私が答えたところ、薬剤師さんは満面の笑顔で祝福してくれた。睡眠導入剤がなくても寝れるという事にどれほどの価値があるのかをちゃんと知ってくれていた。嬉しかった。
今日は9時間ガッツリ寝れた。マイスリーを飲まなくなってどうなるかと心配していたが、今は夜9時に寝て、朝6時に起きるという凄まじく健康的な生活を送れている。余談だがマイスリーがなくなって一番驚いたのは朝立ちする様になった事。朝立ちは健康のバロメーターだから、これは喜ばしい事なのだ。
睡眠導入剤がなくなったら睡眠の質も改善した。私はApple Watchで自分の睡眠を計測しているので、質の改善は客観的数値として分かる。服薬中は60%程度を示していた睡眠の質は、睡眠導入剤断薬後、反跳性不眠から抜け出た頃からおおよそ85%程度を示す様になった。改善している。やったぜ!
度重なる断薬を経て、とうとう服薬している薬がインヴェガだけになった。でも、このインヴェガだけは断薬する気になれない。インヴェガは私に合っているし、飲んでいても特別不都合な事はないので、病気の再発防止の意味から、これは今後も飲み続けていきたいと思っている。
嬉しいのはベンゾジアゼピン系の薬すべてと縁が切れた事だ。ベンゾは本当に酷い薬だったと思う。副作用も多いし、何より依存性があるというのが気に食わなかった。なので今後は安易に処方されないよう、ちょっとやそっとの不調があっても医者に訴えない様にしていきたい。不調は知恵を使って乗り切る!